ミャンマー祭り2015

ミャンマー祭り2015終了しました

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ミャンマー祭りを語る
日本在住30 年、溢れる両国への思い

やはり日本とミャンマーのコミュニケーションは、連綿と続く両国人のドラマなのだなと思わずにはおられないのが、この人の言葉です。30年近く日本で暮らし、在日ミャンマー人の母的存在として知られるYI YI MIN(イーイーミン)さん(NPO法人ミッターファンデーション代表)に、普段なかなか知る機会がないミャンマーの魅力や、日本での暮らしのご苦労などについて語っていただきました。

進行:江崎礼子(ミャンマー祭り2015実行委員)

―― ミャンマー祭りでは、料理で言えばたくさんのメニューがあって、楽しい感じを演出したいと考えています。ミャンマー料理って日本人にはわかりにくい側面があって、モヒンガーとダンパウに落ち着いてしまうでしょう。

YI YI MINさん 「モヒンガー」はもちろん美味しいですから、人気が集まるのは当然と言えば当然です。でも確かに、ミャンマー全土にはその土地、その土地の特徴が出た麺料理もたくさんありますよ。例えばミャンマー西端の海に面したラカイン州。ここには「ラカイン モンティ(アブシャブ)」という麺料理があります。私は1990年から2004年まで、東京でミャンマー料理店を開いていました。そのお店の人気メニューの一つが、この「モンティ」です。発酵させたエビと魚からとった透明なスープで、「モヒンガー」と同じようなお米の麺を使います。

―― そんな料理が、土地柄の説明等と一緒に味わえたら楽しいですよね。

YI YI MINさん 全国に、ココナッツラーメンとして知られている「シュエタゥン カウスエ」「オンノ カウスエ」のような和えた麺があります。「メイ カウスエ」、「シャン カウスエ」など、それぞれの土地を代表する麺があります。確かに日本人には炊き込みご飯「ダンバウ」も評判が良いですけれど、麺文化の側面から見るのも楽しいものですよ。

―― お祭りに遊びに来てくれた人の目線で言えば「もうひとつ食べたい」と思っていただけるような工夫、食べ比べができるようにしたいのです。

YI YI MINさん せっかくのミャンマー祭りなのだから、ミャンマーにはいろんな食べ物、食習慣がありますよとお示しし、バラエティに富む文化を共有してほしいですね。ご飯物ならば、様々な具のカレーであったり、あるいは「ダンバウ」になるのですが、でもなぜ、「和えご飯/タミンドウ」も出さないのかな?と思います。ご飯をきなこで和えたメニューです。じゃがいもを和えたりもします。味としてはフルーツの「タマリンド」をベースにします。おやつにピッタリです。ピーナッツなどを混ぜることもありますよ。去年は、「ワタドゥトゥ」という豚のモツの串が出ていましたね。そうであれば、そこからもうひとつアイディアを足して、「タミンバゥン」というご飯も出せますね。白いご飯に豚のモツをかけて、あんかけ丼のようにします。ここにもピーナッツをまぶします。インド系のテイストを入れるとしたら、チキンなどのカレー類もお勧めです。実際に、ミャンマーの料理にはインド系、中国系のテイストが融合しているものも多いですから、その融合している様子もまた、「リアルなミャンマー」と呼べますよね。

――例えば、今、出してくださった「ミャンマーの紅茶」も、インドの「チャイ」とは少し風味が違うのです。こういうこともミャンマーの個性だし、面白い。

YI YI MINさん ミャンマーにはてんぷらの専門店などもありますよ。「ミャンマー天ぷら」とでも呼びましょうか。もちろん和風ではないです。揚げる油はサラダ油です。日本で言うと冬瓜の天ぷらや、もやしを作る豆を水につけてすりつぶし、しょうがと和えてドーナツ状に揚げたものなどが有名です。また、こういうアイディアもありますよ。「フライドポテト」はどこの国にも有ります。味付けは、アメリカはケチャップ。タイはスイートチリ。そのように考えた時には、当然、ミャンマーならではの味付けのフライドポテトもできます。

――ところで、日本でミャンマーの麺と言えば「モヒンガー」。なぜ、こういう認識が定着したのでしょう?

YI YI MINさん 確かにミャンマーの麺といえば、「モヒンガー」を指しますね。私が1990年から2004年まで「ヤッタナー」という名前のミャンマー料理店を開いていました。店をしていた頃には、看板メニューを育てようと思って、「モヒンガー」がミャンマーの伝統的な麺として有名ですよと日本に紹介しました。実際に日本のたくさんのメディアから取材を受けました。その影響もあって、モヒンガーの名前は定着しました。その後ミャンマーから日本に来た皆さんもレストランを開店される時は「モヒンガー」をやることが基本になっていきましたね。私の店は「モヒンガー」だけではなく20数種類の麺を出していたんですよ。ご承知の通り、「モヒンガー」は出汁にナマズを使っていることが売りです。私の店の場合は近所に日本のナマズ料理の店があり、そのお店とのご縁もあって「モヒンガー」を一押しメニューにしていました。なので、今、日本人が「ミャンマーといえばモヒンガーだ」というイメージを持っているのだとしたら、それは私や、その後に日本に来てレストランを経営しているミャンマー人達の歴史でもあるのかなと思います。

――「ヤッタナー」とはどういう意味ですか?

YI YI MINさん 大切なもののことです。自分の子供もヤッタナー、宝石もヤッタナー。「3つのヤッタナー」といえば、三宝。仏法僧のことです。もともと、私は日本で日本語学校の職員をしていました。その時の学校の前のゴミ箱から立派な仏像がでてきたこともあって、私は仏様にご縁があるんだと思い、ずっと仏様を大事にする生活を続けています。

――1990年当時の日本でミャンマー料理店って、そのお商売はどんな感じでしたか?

YI YI MINさん 今は、2015年です。ミャンマーが開けて多くの外国人が親しみを持ってミャンマーに行く時代になりました。日本でも「ミャンマー祭り」のような大規模で、ミャンマーを大事に思ってくれるコンセプトのお祭りが始まりました。時代は変わったのです。だからもう「昔話」をあなたのような日本人に話しても良いのかもしれませんね。

――聞かせてください。

YI YI MINさん はじめてのお店を出した時、開店日の前日に近隣の方々が来られて、店を出さないてほしいと言われたことがあります。「訳の分からない国の料理」だと言われました。日本人でミャンマーを知っている人など、そうはいない時代だったことが、これで分かるでしょう。「ミャンマーは訳の分からない国ではない。なぜ?」と私はとても苦しみました。開店日もいろんなことがあって、大変でした。
確かに、私の店は日本におけるミャンマー料理店の先駆者として、1年で100件以上の取材を受けたこともあります。メディアを通して注目を集めたとしても、お店がある地域社会との距離は遠く、理不尽な扱いを受けました。また、お店で出す料理も本物の味を出したいと思っていました。当時は、日本国内で入手できない食材が多く、ミャンマーまで買い付けに行きました。ところがそこでもまた、持ち込んで構わない食材には制限があり、理想と現実のはざまでレストラン経営は苦労が多かったものです。私たちはそういう思いをしながら、お店をやってきました。だから、今、日本でやっているミャンマー人のお店には、しっかりやってほしいのですよ。今はもうあんな苦労はない。だからこそ、しっかりとやってもらわなければならないんですよ。

――YI YI MINさんは日本国内のミャンマー人コミュニティでもお世話を続けてこられましたよね。

YI YI MINさん そうですね。仏教的な行事の奉仕を続けてきました。昔は北九州にしかミャンマー人僧侶はおられず、なかなか関東にはお越しいただく条件が整わなかったので本国からお越しいただくようになったのです。私たちはその方々の滞在などのお世話をさせていただきました。私たち日本にいるミャンマー人皆のお布施で冠婚葬祭に関わる儀式などもお坊さんに来ていただけるようになったのです。

――そういうことを知りたいのです。ミャンマー祭りは今年で3回目です。私達が話しているのは、2020年までこのお祭りを続けて、東京オリンピックの時にはミャンマー人選手団が日本に来てくれたら、応援もするし、そして一緒にお祭をしたい。そういうことを話しています。私達がそういう夢を描けるとしたら、このお祭りを続けていけるようにするためには、もっともっとミャンマーのことを知らなければならないのです。

YI YI MINさん オリンピックという話題が出たので、もうひとつ、こんな話もあります。私がお店をやっている時代です。サッカーの20歳以下の大会、「U20」があり、ミャンマーのナショナルチームが来日しました。当時の選手たちは、試合では水を飲めなかったんです。ペットボトル1本が130円。そのお金がなかったので、水を飲まずに頑張っていました。ご飯も少ないです。選手団はお小遣いを持ってこられる状況ではなかったから、誰もお金を持ってなかったのです。選手は全員私のお店に来てもらって、ごちそうをしましたよ。皆、むさぼるように食べた。でもそれは、私にとってみれば、国の代表のお世話ですから、ありがたいことでしたよ。2020年のオリンピックにミャンマー人選手が来日したら、私もそうですし、日本社会と一緒になって、彼らの応援体制がとれていれば良いことですね。

――そういう時に、ミャンマーのことをちゃんと理解している日本人もいてほしい。そういう方たちが一緒になって交流できる場がほしい。

YI YI MINさん ぜひ、そうなっていけるように、私たちは協力し合っていきましょうね。

Fin.

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助成

主催

  • ミャンマー祭り実行委員会

共催

  • 駐日ミャンマー大使館
  • 公益財団法人 浄土宗ともいき財団
  • NPO法人 メコン総合研究所

後援

  • 外務省
  • 港区
  • 日本商工会議所
  • 株式会社JMAホールディングス
  • 一般社団法人コンピューターソフトウェア協会
  • 一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)
  • 一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)

協力

  • 東京プリンスホテル
  • ミャンマーインフォメーションインダストリー株式会社
  • ミャンマージャポン

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ミャンマー祭り実行委員会事務局
(公益財団法人 浄土宗ともいき財団内 )

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